設立趣旨

近年、社会情勢やライフスタイルの変化により、住民の価値観が多様化していく中、それぞれの地方自治体の抱える課題も多様化してきています。これらの地域の課題解決には、これまでの行政の制度や仕組みではなかなか対応しきれない状況となってきており、行政改革とともに、地域住民が主体的にこれらの課題解決の一翼を担って活動していくことが求められております。

そのような中で、一昨年、行田市に住まい、行田市を故郷とするメンバーが集い、元気な地域創造を目指して、街づくり会社「白壁」を結成しました。結成以来、行田商工会議所が主催するイベントにおいて、住まいや街づくりに関する相談室を設けたり、行政に対して中心市街地活性化の提案書を作成したり、あるいは、行田商工会議所が中心となって「足袋蔵」の改修・再生を進めたプロジェクトの一員として参加したりと、さまざまな街づくり活動に積極的に関わってきました。

行田市は県名発祥の地であるとともに、さきたま古墳群、忍城址、足袋、古代蓮、鉄剣、フライやゼリーフライなど、"まち"を元気にするパーツは十分に揃っており、そのパーツを設置するシャーシ（街そのもの）は、城下町というすばらしい歴史に彩られています。街づくり会社「白壁」は、これらを駆使しながら、さらに元気な街づくりを目指すことを目的とします。

例えば、一級建築士のノウハウを活かし、住まいや、街づくりに関する相談窓口の設置や住まいづくり・街づくりに関する研修会やシンポジウムの開催、市内に残存する蔵の再生・運営等への助言、あるいは都市計画への提案、応急危険度判定士の有資格者による災害救援、福祉施設への慰問、子供の遊びへの援助など、広く街づくり・住まいづくりに関わるさまざまな事業を展開します。

特定非営利活動法人となることで、不動産など資産の保有や様々な契約の主体となることや、社会的な信用が備わることで地域住民が安心して関われるとともに、情報公開されるため社会との接点ができ、かつ組織的な活動の展開に活かせることから、上記の活動がより実行しやすくなると考えています。

理事長：栁澤 孝之

事業内容